お待たせいたしました!
Androidユーザーの皆様、大変永らくお待たせいたしました。
2025年2月23日、Google PlayにてRail World! Android版をリリースしました!
Rail World! 列車運転ゲーム – Google Play のアプリ
XではiOS版のアップデート情報の話題が主だったので、状況を明かしていませんでしたが、iOS版公開からの3ヶ月間は粛々とAndroid版リリースの手続きを進めていました。
では、そもそもなぜAndroid版をiOS版と同時に公開できなかったのか?
Google Playでは個人アカウントの場合、住所公開が必須 (完全無料アプリ以外の場合)
以上が全ての理由になります。
個人がGoogle Playでアプリを公開するためには、己の住所を全世界に晒す必要があるのです。
AppStoreにはこのような条項はありません。(今後追加される可能性はあります。)
私がこれを知ったのはリリースの約1週間前で、愕然としました。無理じゃん!と。
流石に全世界に私の生息地を公開する勇気はありませんでした。
その時のツイートがこちら。
20人以上のテスターが必要というこれまた厳しい条件がありますが、頑張ればなんとかなるでしょう。
ただし、住所はどうしようもありません。ちなみに、身分証をアップロードし、その読み取り結果がそのまま反映される仕組みのため、私書箱という抜け道も使えません。
残された道はただ一つでした。
個人事業主になり、組織アカウントを取得する
そう、個人ではなく組織としてのアカウントであれば、上記の制約は適用されません。
そして、組織アカウントの取得は個人事業主でも可能なのです。
この3か月間はこの手続きをしていました。
なお、Google Playの審査を通すタスクもありましたが、そちらは拍子抜けするほど早く完了しました。
AppStoreの時は散々苦労した(アプリ名をTrain Worldから Rail World!に変える羽目になりました)ので、2週間程度を見積もっていましたが、お陰で予定より1週間早くリリースできた結果になりました。
さて、以降は手続きの記録になりますが、詳細な手順は他の方のブログで実に詳細に解説されています。
私もこちらの方の記事を参考に手続きを進めました。
Googleディベロッパー確認の勢いで個人事業主を開業した話|ギガビット@ゲームつくるひと
手続き1:バーチャルオフィスを契約する
組織アカウントでは、個人の住所ではなくオフィスの所在地を代わりに登録します。もちろん、本当のオフィスを借りると破産してしまうため、バーチャルオフィスを利用します。便利な時代ですね。
私はDMMバーチャルオフィスを利用しました。月額660円~なので気軽に利用できます。
手続き2:個人事業主になる
個人事業主になること自体は実に簡単です。税務署に書類を二枚ほど出せば終わりです。e-Taxやfreeeなどのサービスを使えば税務署に行く必要すらありません。
ですが、個人事業主になるとはどういうことかを理解しておく必要はあります。例えば、失業保険が受けられなくなるなどリスクもあるため、そういった意味でもちゃんと調べておいたほうが良いですね。
確定申告も自分で行う必要があります。サラリーマンでは年末調整でちょろっと書けば終わりですが、個人事業主ではちゃんと帳簿をつけなければなりません。
個人事業主についての本を一冊読みましたが、いかに雇われは楽かがわかりました(仕事の内容ではなく、事務手続き的な面で)。
ちなみに、私は最初e-Taxでやろうとしましたが、実はWeb版ではできず、デスクトップ版でやる必要があるというトラップにはまり、そのデスクトップ版のUIが非常に使い辛かったため、途中からfreeeでやりました。
なお、屋号はゲーム名と同様、「Rail World」にしました。
カタカナでの「レールワールド」も検討しましたが、アルファベットでも問題ないらしいのでゲーム名そのままにしました。(!記号は流石に駄目)
手続き3:D-U-N-S ナンバーを取得する
D-U-N-Sナンバーとは、アメリカの機関が発行している、組織の識別番号のようなものらしいです。(適当)
何にせよ、組織アカウントの取得にはこの番号が必要です。
取得自体は簡単で、東京商工リサーチという会社が代理店となっており、3,300円で依頼できます。
この辺の手続きは以下の記事で詳細に解説されています。
「D-U-N-S Number」を新規に取得する – 個人事業主編 – ねこの足跡R
通常は1週間程度で発行できるようですが、偶然混み合っていたらしく2週間程度要しました。
この間に組織アカウント登録用の電話番号(公開されるため、個人用の番号とは別にしたい)を取得したり、事業用のクレジットカード発行など、色々と雑作業を行っていました。
手続き4:組織アカウントを取得する
ようやく組織アカウント取得の準備が整いました。
他の方のブログでは個人アカウント→組織アカウントへの切り替えが多いですが、私の場合は個人のアカウントを持っていなかったので、最初から組織アカウントで登録しました。といっても手続き内容自体は殆ど変わらないと思います。
なお、取得の際に審査があるらしく、ここで落とされた方の事例もあったので戦々恐々としていましたが、幸運にもすんなり通りました。
屋号とD-U-N-Sナンバーの登録名が一致していないという理由が多いようで、D-U-N-Sナンバーの登録名に日本語名が無く、英語名のみ書かれていると落ちるリスクが高いのかもしれません。
今回は、そもそも屋号がアルファベットなのでそのあたりの心配がなかったのかも。
手続き5:Google Playの審査に提出する
組織アカウントも取得完了したので、審査に提出できます。
Google Playの審査には以下の特徴があるようです。
・初回は非常に長い(1週間程度)
・1回通ると爆速
課金のテストのために、一度クローズドテストで審査に提出しましたが、その際に1週間程度かかりました。
クローズドテストでこれなら、製品版公開の時は一体どれほどかかるんだ…と思っていたら、今度は1日もかからずに通りました。ちゃんと見ているのか心配になるレベルです。ビルド内容に殆ど変更が無かったからかもしれませんが。
AppStoreの時は「似たアプリがある」とかでパクリ疑惑をかけられ(結局の原因は内容ではなく、名前が似たアプリがあったことでした)、そのせいで1週間ほどリリースが遅れたことがありましたが、今回はすんなり通りました。
手続き6:ようやくリリース!
ようやくリリースの準備が完了しました。
事務手続きばかりで面白くないですね。そのため、Xでもあまり話題することはありませんでした。(審査で落ちるリスクなど、リリース時期の予測が難しいことも理由でした)
さて、iOS版リリースから遅れること3か月、ようやくAndroid版もリリースできました。
改めて、大変お待たせいたしました。Rail World!をお楽しみください!
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